2023/03/16 09:55


おかしなこうじやについて

 「おかしなこうじや」は、兵庫県丹波市の 中山間部にある、手づくりで醸す小さな麹屋です。

 手づくりなので、たくさんの量はつくれません。
 1日に数十キロ仕込むのが精いっぱいで、それも4,5日に1度しか、仕込むことができません。

 その代わり、麹にしっかりと向き合うことができます。

 ああ、今日は米の蒸しあがりの加減はこんな感じだな、とか、今日の麹菌のつきぐあいはこうだな、とか、そういう一つ一つの微細な生の情報を、つぶさに感じ取ることができます。

 ゆらぎにあわせた麹づくり


麹づくりは、全く同じ風にはやれません。

 麹菌と、農産物を合わせて、丹波の自然の中で醸すので、同じ条件にはどうしてもなりません。

 その”ゆらぎ”に合わせて、麹づくりを調整します。

 完全に同じものを目指すでもなく、麹菌の成り行きに任せるでもなく、

 こうしたらいい麹になるんじゃないかな?もっとこうしたら美味しくなるんじゃないかな?

 その麹が一番美味しくなってくれるように、悩みながら、向き合いながら、醸しています。





本間速(ほんまはやて)について

 はじめまして。本間速です。

 「おかしなこうじや」という変わった屋号で、麹屋という変わった仕事をしております。

 学生時代に発酵の魅力に取り憑かれて、酒蔵に就職し、

 身体を壊して退職せざるを得なくなっても、発酵の世界から離れられず、気付けば麹屋なんていうものになっておりました。

 なってみて改めて気づきますが、楽な仕事ではないなぁということです。笑

 何十キロという米を抱え、もみほぐし、混ぜ、異変があれば夜中でも飛び出して様子を見に行く。

 そんなことを毎日のように繰り返します。

 「楽しいですか?」とたまに聞かれますが、楽しいかどうかはちょっとよく分かりません。

 くたびれることのほうが多いです。

 それでも、いい麹が仕上がったとき、その麹をお客さまに褒めていただけたとき、

 そんなときは、満たされたような気持ちになります。

 僕は多分、その一瞬のきらめきのために、今日も麹をつくっています。

本間 速(ほんまはやて)

「おかしなこうじや」代表。

1990年生まれ。兵庫県神崎郡市川町出身。

2009年、丹波市の酒蔵に就職。蔵人、杜氏見習い、営業、企画開発など多岐にわたり兼務し経験をつむ。

2019年、体調を崩し一身上の都合により退職。治療の傍ら、多様な素材の麹づくりの手法の開発に着手。

2021年、「おかしなこうじや」として活動開始。

2022年、母方の実家の一部を改装し、工房として再始動。

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